兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

通信単位制高校10周年

ウィザスナビ(第一学院高校)という学校が養父市大谷小学校跡にオープンして10年が経過した。養父市の資産運用課題と企業の進出先選定とがうまくマッチした成功事例です。  
第一学院の進出が決まった時、私は兵庫県高校教育課に果たしてどれぐらい通信で高校卒業資格を獲る市場ニーズ(失礼、志願予備者)があるのか問い合わせました。新中卒に限らないことは相当なニーズがあることが確認できました。
単位通信制への期待
所得の多い少ない、住んでいる地域に関係なく、誰でも優れた教育を受ける権利があります。高校では授業料の無償化をはじめ教室へのエアコンの設置、スクールカウンセラーの配置、返さなくても良い給付型奨学金制度も作ろうとしています。小学校では安全な通学路整備や中一プロブレムの解消など、 誰でも当たり前に全ての教育が受けられる社会の実現を目指すとされます。これは良いことに決まっています。 しかしこれら経済的支援を含めた教育環境整備は、そこで学ぶ生徒に与えるものです。生徒にとっては与えられた教育制度でもあります。それだけで優秀な能力や人格が備わるのでしょうか? 生活費(通学費や食費)教材費、その他教育に関係する支出は結構な金額になっているはずです。それでも学校に行く、行かせたい、そんな当たり前に隠された、経済的な支出や心配を掛けたこと、同時に大きな期待を寄せられていることをどう教えるのか? それこそが教育かも知れません。 そしてそんな家族や大人達の気持ちに答えたいと思う、それこそが与えられるのではく、自分から取りに行く教育です。決まった形にとらわれない第一学院がこれまで取り組まれたテーマかもしれません。
様々教育環境整備は進みましたが、日本は江戸時代の寺子屋を起源とする40人クラス編成の集合型教育を基本とする姿勢は変化がありません。学校は同じ場所、同じ時間に教室という密室空間で一人の先生対生徒で授業を行うものとういう概念です。確かに切磋琢磨する環境は生徒にとって大切です。人は置かれた環境に影響されるからです。  
しかし多様性こそが、豊かさであるとすれば、理論的学習と生活習慣としての集団行動や規範意識など情緒や心理に関する教育を分けて教育することができないのか?
第一学院は通信制単位制の高等学校です。全日制とは違って毎日学校に来て同じクラス割の生徒と同じ勉強をするのではありません。しかしだからこそ、生徒の自主性をどう引き出すのか? 自由と規律をどう両立させるのか? が重要です。  
また通信だらかこそ、機会の少ないスクーリング・集団学習は、体験学習の意味を持ち、他人との協調性や集団行動の大切さがテーマとなり、授業はライブとならねばなりません。また養父校ならではの農業体験や自然体験をたっぷり時間が取れたことで地域教育・故郷教育の観点からも大きな期待があります。  
次の20周年、多様な学習の機会を切り開くパイオニアとして、養父市の特性を生かしながら発展し、公教育にも影響を与えることでしょう。
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