兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

農業特区の給食センター竣工

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養父市学校給食センターが竣工しました。概要は・・・

  • 兵庫県所有の木材置き場だった土地を養父市が購入、
  • ・敷地面積4322㎡
  • ・延べ床面積1478㎡
  • ・供用開始 27年1月
  • ・調理能力2500食/日 計画2300食/日
  • ・オール電化、フルドライ
  • ・総建築費10億2788万円
  • ・国庫補助率50%
  • ・県負担 栄養士人件費

 

農業特区の学校給食センターと聞いて人はまず何を連想するだろうか? 上述の概要や老朽化した建て替え話では無いでしょうね多分。 それは「どんな美味しいものを食べているのだろう」だったり「但馬の本物食材をどう調理しているのだろう」に違いありません。次に経営や調理作業はどうしているのだろう。竣工式はこれらに答えを出す作業の始まりを関係者に知らせるお披露目会です。

 

食品を加工調理する施設としては最先端のモノが建設されたようです。例えば一般見学者の立ち入り場所は制限され、食材の搬入口も調理場とは隔離した設計、調理員は殺菌済みの上着着用ルームからエアカーテンをくぐり、加工場に入る。 アレルギーを持つ人への加工は一般とは完全分離の加工施設を設けてある。完全ドライ方式とは床が濡れない調理方式らしい、簡単に言えば家庭の流し台みたいなもので床で水切りなど行う以前の炊飯場とは違う、高下駄が要らない調理方式らしい。

さてこれら負の部分を完全払拭した養父市学校給食センター、ほぼ盤石のハード環境整備が整ったのです。ではあるべき給食(食育)とは何か? 今回はあまり語られなかった。従来、竣工式とはそんなものかもしれない。

しかし今後センターが向かうべき道を二つの方向から考えてみると。一つは給食のメニューとして生徒が美味しく食べて残さない、なお且つ栄養学的にも優れているとはどういう状況か? それを目標とするなら推進体制は今のままで良いのか変えるべきか? また地産地消の観点から地域産物の使用率向上や、特徴あるメニュー提案は如何にして実現するのか?農業特区指定の養父市給食センターである事は意識しなけれなならない。二つ目は経営的観点からだが、一年間で180日(昼食のみ)を加工するセンターの経営実態は結構いびつで年間作業工数の割に人的、投下資本的に低効率であると言う事です。全国の多くの給食センターでは既存補助制度で建設しながら市が運営するのではなく民間企業に調理を任せている。また360回稼働させるなら養父市の独居老人、今後期待されている訪問介護などとの連携で給食のニーズは高まるのではないか? (販売できないなど課題はある)それら市場ニーズを見据えながら、学校給食法で制限されている養父市にとっての不都合部分を改革する必要があるのです。

皆が歓んで美味しいと言って食べてくれる。作れば作るほど経営採算が合い、雇用が生まれる。地方都市の投資対象の条件です。 ~~~~地方創生の議論の項目でもあります~~~

農業特区認定以前の設計ではあるのですが、農業と食、公的施設での食=給食 関係ないとは言えないのです。そのような意味で今日はスタートの日。

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