兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

「美しき日本を求めて」 アレックス・カー 

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  アレックス・カー氏の講演を聞きました。彼の存在を知ったのは北星社(豊岡市)の茨木さんより、著書をいただいたのがきっかけでした。欧米人の感じる日本の美しさとは何か? アメリカ人である彼がなぜ日本の田舎に住んでいるのか? その美的感覚には少なからず計算された理性的かつ合理的判断基準があるのではないか? 学生時代の1964年初来日、若くして日本に来たことも大きな要素だろう、世界を冷静にみて日本の何にどんな関心をもっているのか? 以下は日本の田舎や、古いモノに関心を示す彼の話です。

 

光立国:日本は政治主導でいわゆるモノ創りを奨励してきた。加工貿易立国だが、モノではない無形の例えばソフトを創ったり売ったりする部分はおろそかになった。特に観光については小泉政権時代その重要性に気づき大きく誘客数を伸ばしたが、世界的に見ればポテンシャルは高いにも関わらず数値的は見るべきものがない。アメリカやヨーロッパは20倍くらいタイは日本の数倍、大きく引き離されている。

観光のテーマとは、自然・歴史的遺物・伝統慣習等だが、温泉や景観そのものも含まれる。枯れ山水(竜安寺)などは世界の文化人は皆知っている。しかし都市部では快適に暮らせるが地方の疲弊は激しい。少子高齢化は日本の特徴だが、限界集落は日本だけではなく世界的な傾向。

日本は政治的に、公共で地方を支えようしてきたが限界である。観光で民間・住民が地方を支える時代となった。日本は進化発展、そのための建設を是として同じ事を繰り返す、留まることを非としてきた、そのため古いモノを壊すことで新しいモノを造り続けてきた。しかしこれからは伝統を守る、景観的に綺麗なところが発展する。 芦屋、京都・・・・等は綺麗だ。

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電線香港などでも電線は地中化している。高圧電線や電波用の鉄塔もエリアを決めて電力・通信会社が共同利用している。スイス、カナダ、カリフォルニアも景観的に配慮している。日本の有名観光地でも無頓着!

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看板大きな看板の効果は何か? チェーン店の巨大看板が乱立する姿は全国一律で街の特徴は消えている。ハワイでは大型ボード禁止、マンハッタンでは2F以上での看板設置は禁止。2004年景観法施行、市町も条例で規制しながら特徴的な街並みを創るべきだ。

また公共の看板、禁止表示やスローガン、選挙・政治ポスターも邪魔だ。建設設置に重点を置く日本の行政、しかし撤去も重要。

 

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民家近代化することが美徳とされ争って流行りの建物に代わっていった。古いモノより新しいモノを好んだ。京都タワーの存在はどうか・・・ 京都駅ビルは京都の伝統、景観など本来の京都らしさを一切排した全く京都らしくない建築物としては世界級だ。 観光客は多くの時間をホテルで過ごす、ホテルで感じる現地らしさを演出することも重要。DSC01683

 

土木工事とにかく立派、河川・石垣、みな巨大なコンクリートとブロック、林道、井堰、小さなモノはノーチェックで無数建築され続けている。欧米では環境変化を与えないものが優れるとされるが、日本では立派頑丈奇抜なものが好まれるようだ。 観光地でも奇抜なコンクリート壁が多い。 これは世界的にはあり得ない、大きく遅れていると言わざる得ない。祖谷は平家の落人の住んだ村だが、そこへの道中でアスファルトやブロックの切通しはイメージを損ねている。

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植林分収造林事業での一斉の杉や檜の植林は計画性がなかった。杉材は内装材としてはチープなので使い道が限られる、オークやケヤキ、ブナ、松や栗なら高級家具や内装材とそて今後も需要があったはず。これらは輸入材に頼る。杉の根の浅さや無間伐は災害に弱い、花粉症は日本に大きなダメージを与えている。DSC01686

建築物白川郷にある巨大駐車場、バス多いが、平均滞在時間は40分、トイレとごみ捨て写真を撮れば帰る。モダンな公共建築はみっともないモノが多い、有名建築家は奇抜な建物が好きだが、、、、、竹田城でもバスで観光客が一気に押し寄せているが、今のところ地元メリットは少ない。家具などのクラフト部門の活用がいる。DSC01687

 

民泊:今までの民泊イメージは暗い古い、寒い、これを覆すことが必要。景観雰囲気+快適性、特に水回りは重要、眺めの良さと非日常性(自宅より品質が高いことが必要)

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ダイニングアウト:一流シェフが、地元の本物食材を使って料理する。場所は誰もあまり行ったところがない素敵な場所、今までに佐渡、石垣など各地で開催。ご当地の芸術・芸能とセット。

 

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まとめには早すぎかな? 私の感想です

3.11の経験は1.17の記憶を呼び戻し、経験を現世に活かすことの重要性が再認識された。国土を強靭化しようとする事は当然です。地域の安全安心は確かに最優先課題です。しかし1000年に一度の災害に対応しようとしている我々は約80年の人生で大抵の人は、30歳から50歳の間に何処に投資して何処を拠点として生活するのかを決める。時間感覚として人間が1000年を想定できるのか? ではどうするのか?

長期的対策は必要だが経年変化は避けられない。

(未来永劫安全な場所ってあるのだろうか? 地殻天候的には南米ブラジル界隈だか、治安やその他問題も多い)

建築許可に関する法令の改正や過去現在の物件データの解析を含めた法改正が必要かもしれない。

一方で財源不足が言われる中での強靭化は、ローコストでハイパフォーマンスが求められるが、高度成長期の建造物のように耐用年数の定期更新も想定せねばならない。 更に欲を言えば景観的に優れたモノに越したことは無い。

 

ガンダムやトランスフォーマー、鉄人28号のような奇抜巨大な土木構造物をどうとらえるか、見方によれば屋外アートかもしれない。軍艦島、御子畑選鉱場、川崎第一ドックなどは産業遺産扱いされ名所には違いない。アレックスはどう言うだろうか? 所によりけりで日本中がそうだとしたら問題と言わざる得ないのか。自然と景観、暮らしの安全、さてどう折り合いを付けるのか?長期的視点に立った方向性の確立が今求められている。法的にも美的感覚でも・・・・  

 

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