兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

医療の機能分担、予算特別委員会5

但馬地域の医療施設の機能分担について
但馬地域は、いわゆるへき地に関する法律5つのうち、4つの法律に基づく指定をされた四つ星地域です。(ミシュランならよいのですが)また、県下で唯一県立病院がない地域であることもあり、司令塔ともいえる医療機関がないことから、地域内での機能分担が進んでいないように思える。唯一公立豊岡病院は北近畿の救急救命センター、但馬圏域の周産期母子医療センターなど広域機能を担っている。(命を優先し医療資源を集約する合意形成)
但馬地域の面積は2133㎡、東西南北とも約60キロにも及びます。民間病院も存在しますが、各市町に点在する病院は自治体の病院組合で運営せざるを得ないのは人口密度からくる収益性など効率性の悪さが影響しています。点在する公立病院は地域の医療ニーズの多様さに対応するため高度化ではなく早くから多くの診療科を抱えた総合病院化してきました。豊岡病院 八鹿病院 朝来医療センター、香住病院 浜坂病院が基本的にそれぞれの設置市町内で今の診療科を維持し、医療機器を更新しながら経営努力を続けています。現在但馬の人口は165000人、今後も減少していくとともに高齢化率の高止まりが続くと予想されることから限りある医療資源の効率的運用、すなわち、広域的に病院間で機能分担することと、中距離的に高齢化に対応した介護と医療の一体運営が求められていると感じます。
医療資源の不足を補い更に拡張する取り組みも重要ですが、現状での病院・病床の機能分化など質の高い医療を効率的に提供していく体制をどのように構築していくのか、当局の見解を伺う。  
私見
但馬の病院は平均的ケアミックス、特別高度でもない。日常生活で最も必要・頻度の高い医療を提供しようとしている。しかしこれらの部門は医療報酬制度上、経営は困難です。
病院経営安定、必要な医療提供のために医師確保、最新医療機器整備を進めたい病院長と地域医療サービス量を落としたくない首長、しかしそもそも住民の評価は医療の現状を正しく理解したものとなっているのか? 自治体病院の経営方針や人事案件は一義的には首長やや病院長にありますが、彼らは行政エリア内での経営責任や医療提供責任を負っているので、但馬医療圏全体の効率化高度化を目指す機能分担では、足元の医療サービスの量が少しでも減少することへの住民理解が必要です。県の先導的な広域調整能力も問われているように感じます。 まずは病院長・管理者、首長などが一堂に会する地域医療連携(医療の機能分担)に関する打ち合わせが必要ではないかと思います。   大学医学部教授、大規模病院の院長との話では地域医療はおろか、総合診療に関する認識ははっきり薄い。指導医的立場にある大学医局が目指すのは専門領域(医学会)での業績発展による医師の獲得と育成です。 県養成医の派遣先の地域医療現場実体験を通して、現在求められている医療が高度専門だけではないことを確実に医局に届け、人口減少と高齢化が進む今最も求められている医療サービスはどのようなものか 医局理解いただく、報酬制度改革を要請していくことも健康福祉部の事業であると感じます。   地域医療計画が医療資源の単なる割り当てでなく、県民の健康・最適な医療サービスの提供になることを期待します。
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