兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

講演 日本経済のゆくえ ~岸博幸氏~

無題

アベノミクスとは単純に言えば
日銀政策に政府が踏み込み ①市場マネー量を増やし低金利・株高・円安を誘導、②財政出動(10兆円規模の補正予算、GDP470兆円)
~ここまでは順調だが経済体質を根本的に変えるには至らない、先食い・前倒しではあるが、③成長戦略(経済の活性化)までの時間稼ぎとしてはこれも想定内かもしれない。

では成長戦略とは何か?それは規制改革・地方分権(特区制度)・貿易自由化・補助金支援金(減税)Etc

・労働賃金アップを経営者に迫りながら交換条件として法人減税を臭わす政府方針は経済の原理から言えば逆で、経済経営環境が改善しないと企業は賃金アップしないし出来ない。(当面は230兆円と言われる企業内部流動資産だのみか?)

・混合診療や医薬品特区、農業分野などの国家戦略特区は従来の規制を大幅に緩和するのので極めて有効

さて来年3月の企業決算は株高・円安で好決算が予想される、しかし消費税アップ・円安での輸入原材料アップで物価は上昇するが、賃金は一気には上がらない。20年間続いたデフレへの対応からインフレになってもそれはコストプル型インフレである。

今後の経済を支える企業が考える経営キーワードは
①グローバル化 ~企業立地の国際化、生産本社共~
②デジタル化 ~生産ラインの無人化・コストダウン(3Dプリンター)~
以上からは経済界では中間管理職が不要になる。ワーカーとマネージャーの両極だけになるから、経済は上向いても雇用は安定しない。
そこで必要になるのが・・・
③イノベーション ~あるものの組み合わせで新たな生活提案をすることにより新マーケットを創造すること~

例えば近年急成長した日本型ビジネスモデルとしてコンビニ、回転ずし、こだわり飲食店(ラーメン・焼き肉・料亭他)いずれ世界へ進出するだろう。これらは中小企業の自由な発想とそれを妨害しない企業体制によるところが大きく、巨大で伝統ある大手企業の苦手なところでもある。

感想
県下の正副議長を対象としたスピーチとしては講演最後の中小企業=地方とのイメージが少し薄かったかな、さらに自治体としてどう取り組むか? 事例紹介などは無かった。しかし岸氏は漁協のコンサル業務も請け負っているとも発言された。これ以上は個別に有償で・・・と言う事だろうか?
質疑時間で指名されれば、その辺を聞くべきだろう。

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