■養父市森林組合の安全衛生大会
1.新年度に向けた辞令交付
2.無災害表彰
3.安全標語入選者表彰
4.各部の安全への決意表明
5.講演
今期の物損事故は10件 人身事故7件 (内1件は休業を要する事故)
同じ現場が一つとして無い山林作業、絶えず事故検証して原因を究明し危険を想定し、予防対策が出来ることが重要です。標語はそんな個人の経験値から生まれ、技術者の安全を第一にすることを改めて確認する大会です。
教養講座でもある講演ですが昨年は産業医より蜂など毒虫に関する予防・応急対応について学習しました。本年度は非常にタイムリーです、国の林業技能検定が始まったこともあり、その意義や試験内容、合格率やノウハウなどをテーマに鳥取市にある一般社団法人林業技能研究者 所長 飛田京子様の講演がありました。
■林業技能検定の内容
森林作業現場工程である認知➡判断➡操作 に必要な見立ての基本となる知識(学科試験)➡見立てる力(実技試験・判断)➡見立てを実行する力(製作等作業試験)
育林・素材生産作業に関する知識と技能に関する国家試験で、1級2級3級の3等級。学科と技能試験に合格すれば「林業技能士〇級」と名乗ることができる。
詳細は一般社団法人林業技能向上センターHP https//ringyu=gino.org/
■林業技能検定の意義
1)基本技術習得は現場作業や一部機械メーカーの取説、使用説明だった
2)多くの現場からの経験則の整理統合により合理的標準が確立
3)以上のことにより事故安全性の向上が期待できる
4)現場作業の安全・効率化で組織力、採算性の向上
■今後の期待
養父森林組合では9月も飛田京子所長を講師に研修会を開くと聞く、多くの森林技術者が参加してくれて受験・合格して欲しい。今後国県の事業入札での条件に林業技能検定士の等級や人数が加わるかも知れない。そうなれば給与を含む人事評価へも取得資格が影響するだろう。
利用されない地域の森林、拡大する林材蓄積量だったが、これを適正に利用するためには不足する森林技術者の確保と技術者レベルの向上が必修です。そのための国家試験であって欲しい。また今回の試験内容な伐採・植林に関する項目だが、林道開設、索道技術、運搬技術、生物環境系配慮の認知などへ拡大するのだろうか?
検定受験者数は熊本県、愛媛県、高知県が先行して多いと聞く、受験しやすい環境整備も同時に求めていきたい。